事業紹介

より良い医薬品づくりを目指して

「医薬品を通じて人々の健康で豊かな生活に貢献できること」こそが、私たちの働き甲斐であり生き甲斐です。
私たち第一三共プロファーマは、第一三共グループの一員として、「ものづくりの基盤である技術水準の向上」に努め、第一三共が創製した医薬品の主要製造拠点として高品質な医薬品の安定供給に努めています。さらに新薬の臨床試験に用いる治験薬の製造や、それら医薬品の物流機能も担っています。また、商業生産を行う為の工業化検討なども担う「開発型医薬品製造会社」です。

第一三共プロファーマの役割(第一三共グループ内の位置づけ)

当社は、第一三共グループの主力製品や治験薬の製造、物流機能を担い、商業生産に向けての工業化検討なども行っています。日本国内をはじめ世界各国の薬事関連法規に適合する品質保証体制を構築し、高品質な医薬品を供給できる体制を整えています。受注から生産・調達、さらに物流・在庫管理まで一貫したサプライチェーンを統合的に管理し、製品の迅速で効率的な安定供給を実現。環境対策も積極的に推進し、省エネルギーや省資源、廃棄物の削減、リサイクルなどに取り組んでいます。環境マネジメントの国際規格「ISO14001」を工場で認証取得し、社員一人ひとりが環境について自覚し、高い責任感、倫理観を持って仕事に取り組んでいます。

生産技術について、治験薬製造について、医薬品製造について

生産技術について

生産技術についてのイメージ写真

医薬品は人体に影響を与えるものであることから、「GMP」※1 で定められた基準や制約のもとで生産体制を整えており、その製造には高度な技術が必要です。高い品質の医薬品を安定的に製造するため、生産技術部門ではよりよい原材料の選択、製法や試験法の改良に取り組んでいます。近年「ADC」※2 製品の開発が進められており、それに伴い新技術の導入も積極的におこなっています。

  • ※1「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準 GMP(Good Manufacturing Practice)」
  • ※2「抗体薬物複合体(Antibody Drug Conjugate):抗体と薬物(低分子化合物)を適切なリンカーを介して結合させた薬剤で、がん細胞に発現している標的因子に結合する抗体を介して薬物をがん細胞へ直接届けることで、薬物の全身曝露を抑えつつがん細胞への攻撃力を高めています。

治験薬製造について

治験薬製造についてのイメージ写真

「治験薬」とは、新しい医薬品の研究開発の最終段階である臨床試験(治験)に使用する医薬品です。わたしたちは画期的な新薬が少しでも早く患者さんに届けられることを願いながら治験薬の製造をおこなっています。治験薬の製造は、市販されている医薬品の製造に比べると小規模ですが、未知の課題に果敢に挑戦しながら、高品質で安定的な生産が可能な製法や試験法の確立に取り組んでいます。

医薬品製造について

医薬品製造についてのイメージ写真

「医薬品製造」は、医薬品の有効主成分である原薬を製造する「原薬工程」、患者さんが服用しやすくかつ有効性を保つために加工する「製剤工程」、製剤化された医薬品を製品に仕上げる「包装工程」に区分されます。私たちの工場では主に「製剤工程」と「包装工程」を担っています。
「製剤」には、経口で服用する錠剤や散剤のような固形製剤と、注射により投与されるアンプル、バイアルなどの注射製剤があります。また、包装工程では、これらの製剤に品質を維持するための包装を施し、表示を加え、「製品」として出荷できる形に仕上げる作業をおこなっています。